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観察・バイタルサイン > チェック項目 >
◆体温
測定する部位によって腋窩(脇の下)・口腔・直腸温がありますが、一般には腋窩(脇の下)で測定します。 食後・入浴後・運動後は避けて、寒気がするときはそれがおさまるまでまち、測定します。 
片麻痺のある場合は、健側の腋窩(脇の下)で測定します。
   
正常: 成人 36.5〜37.0℃ 高齢者 36.0℃
   
測定方法
腋窩検温 腋窩(脇の下)の汗をタオルで拭きます。
  1. 体温計を腋窩(脇の下)のうしろ上方に向けて差し込みます。
  2. 脇を開かないようにして、水銀体温計は10分間測定します。(電子体温計は"ピピッ"と音がするまでです。)
  3. 痩せている人の場合は、腕を支えて測定します。
口腔内検温 口を閉じられない人、体温計を噛み砕くおそれのある人は禁忌です
  1. 体温計を口腔内舌の下に入れて、口を閉じてもらいます。測定中は口を閉じて舌を動かさないようにしてもらいます。
  2. 5分間測定します。(電子体温計は"ピピッ"と音がするまでです。)
直腸検温 下痢や便秘のあるときは禁忌です。
  1. 側臥位または仰臥位で足を広げてもらいます。
  2. 口で楽に呼吸をしてもらい、体温計を肛門部から4〜6pゆっくり入れます。
  3. そのまま3分間測定します。測定中は、お腹に力を入れないようにしてもらいます。(電子体温計は"ピピッ"と音がするまでです。)
     
一般に明け方に低く、夕方は高くなります。
一日の差は1℃以内が正常です。
高齢者は成人よりやや低く、外部の気温に影響されやすいです。
測定部位によって、腋窩(脇の下) 36.5℃、 口腔 37℃、 直腸 37.5℃と差があります。
   
異常… 微熱とは37℃台で、発熱は38℃を超えると注意しましょう。発熱前には寒気・戦慄(ふるえ)を伴います。高熱とは39℃以上をいいます。原因としては、感染や炎症が考えられます。
 
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