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特殊な処置 > 口腔・鼻腔・気管内吸引 >
◆気管内チューブ・気管カニューレの吸引
音声と画像による説明を再生します
・気管内の吸引圧 100〜150mmHg
・カテーテル挿入の目安 気管内チューブ:30〜40cm
気管カニューレ:20〜30cm
     
・気管内チューブとは 気道確保のために口や鼻孔から気管内まで挿入されているチューブです。挿入部位は絆創膏(テープ)で固定されます。
・気管カニューレとは 気管切開をして呼吸管理を行う場合に、挿入されるチューブです。
カニューレはひもで頚部に固定されます。
   
気管内チューブ・気管カニューレともに深く挿入されすぎると、片側の気管支に入ってしまいます。こうなると反対側の気管支に空気の出入りがなくなり、肺がしぼんでしまう状態(無気肺)になるため、チューブの固定位置やカニューレ挿入部位のガーゼの厚みに注意します。
話すことが困難なため状態に注意します。
   
1. 手をきれいに洗い清潔にします。
2. 要介護者の顔色、呼吸状態、痰(分泌物)の状況をよく観察しておきます。
3. 吸引器のスイッチを入れカテーテルに蒸留水を通して、吸引状態を確認してから吸引を開始します。
清潔操作で行うために、カテーテルはセッシ(ピンセット)で持ちます。
4. 気管内チューブ・気管カニューレに沿って、カテーテルを挿入します。挿入時、陰圧をかけないように接続部でカテーテルを折り曲げます。
5. 気道の粘膜を損傷しないように、カテーテルの先端を動かしながら吸引します。
1回の吸引時間は、10〜15秒以内で行います。
取り切れない場合は何回かに分けて行います。
口腔内の分泌物も吸引します。
6. 吸引が終了したら蒸留水を通して、酒精綿又はヒビテン綿でカテーテルを拭いて消毒液につけます。
7. 吸引ビン内が半分以上になったら捨てます。
8. カテーテルは1日1回交換します。
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