1.白血病 |
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芽球の増殖を示すものを急性白血病、成熟球の増殖を示すものを慢性白血病といいます。
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骨髄性とリンパ性に分類され、骨髄性が80%を占めます
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貧血、出血、易感染などがみられます。
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2.MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌) |
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メチシリンをはじめとする、多くのβラクタム薬に耐性となった黄色ブドウ球菌のことで、院内感染の原因菌として重要です。第三世代のセフ工ム系を中心としたβラクタム薬の使用により、耐性が誘導され発症します。 |
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抵抗力の低下した人や高齢者に感染しやすく要注意です。
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確実な抗菌力を期待できる薬物もあります。 |
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3.食中毒 |
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細菌や化学物質で、汚染された飲食物を摂取することによっておこり、急性の胃腸炎がおこります。大部分が細菌性ですが、自然毒(フグ、キノコなど)、化学物質(ヒ素、青酸カリなど)によるものがあります。 |
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原因としては、魚介類がもっとも多く、次いで複合調理食品、野菜類およびその加工品の順で、原因菌としては、腸炎ビブリオ、サルモネラ菌、ブドウ球菌、病原性大腸菌、カンピロバクターなどがあります。 |
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4.0−157(腸管出血性大腸菌) |
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腸管出血性大腸菌の一種で、毒素により出血性腸炎を生じます。 |
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特徴的な前駆症状はなく、風邪症状に続いて、右下腹部痛と水様性下痢がおこります。嘔吐や38℃台の発熱をともなうこともありますが、はじめから血便がでることもあります。 |
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5.梅毒 |
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梅毒スピロヘータのうち、トレポネーマによる感染症で、先天性感染と後天性感染があります。 |
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後天性は、性交などが原因ですが、先天性は妊婦が梅毒に罹患しているとき、胎盤を通じ、血行性に胎児に感染すること(垂直感染)によりおこります。多くの場合、胎児は死亡し流産するか、生まれてきた場合でも発育不良となります。 |
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性交渉後3週〜3ヶ月で発症します。 |
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6.AIDS |
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ヒト免疫不全ウイルス(HIV)が免疫の担い手であるCD4陽性リンパ球(ヘルパーT細胞)に感染し、この細胞の核内に長期に潜伏し、それを徐々に死滅させ、細胞性免疫不全を生じます。 |
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感染経路は、おもに血液製剤、汚染注射針、性行為で、母子感染もあります。感染源は、血液・精液・腟分泌液・母乳の4つが重要です。 |
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HIV抗体は、感染後4〜8週間して陽性となるため、検査は8週間以降でなければ、正確な結果は得られません。 |