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◆血液・生体防御系
血液
血液には、酸素・二酸化炭素・栄養素の運搬と排泄、体温の調節、酸塩基平衡の維持、止血作用、体液量の維持などの働きがあります。
血液は体重の約8%を占めています。体重60Kgの人では、約5000ccの血液量があります。
血液は弱アルカリ性で、動脈血(鮮紅色)と静脈血(暗赤色)に分かれ、胎児では脾臓や肝臓で、成人では骨の中にある骨髄で造られます。
細胞成分である赤血球、白血球、血小板などの血球と、液体成分である血漿からなります。
赤血球は、その中に含まれるヘモグロビンによって、酸素の運搬を行います。
白血球は、好中球、好酸球、好塩基球、リンパ球、単球の5種類があり、食作用(体内に侵入した病原菌を排除する)を行います。
血小板は、血管壁が損傷すると集まり(凝集)、結合粘着して、傷ついた血管壁をふさぎ、血液凝固に関与します。
生体防御
体内に侵入した病原菌「自分ではないもの」を排除して、自分の身体を守る機能を持ち、これを抗原抗体反応(免疫反応)といいます。
免疫には、自然免疫(生体が生まれながらに有している免疫)と獲得免疫(感染や予防接種などにより、獲得された免疫)があります。
抗原とは、生体に免疫反応をおこさせる物質で、抗体とは、侵入してきた抗原の刺激により、生体内で作られるタンパク質(免疫グロブリン)です。
リンパ球が抗原を認識して、抗原に対する抗体を産生します。
抗原抗体反応が過剰に働いて、生体に病的現象(発疹、発熱、ショックなど)をおこすことをアレルギーといいます。

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