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◆循環器系
 
心臓は、にぎりこぶしほどの大きさで、胸部の中央やや左側に位置しています。
心臓は、左右の心房と心室の4つの部屋からできており、心房と心室が交互に収縮、拡張して、1回におよそ70ccの血液を送り出しています。
心臓は、血液を全身に送り出すポンプの役目をしています。動脈により酸素や栄養をとどけ、静脈により二酸化炭素や老廃物を運び出しています。
心筋は、冠動脈から血流を受けています。
熱がでると脈拍数は増えます。また、出血などで血液の量が減ってしまうと、これを補うために脈拍数は増加します。
寝ているときなど、安静のときは規則正しく動いていますが、運動などのさいは、より多くの血流を供給するために、数多く拍動することで対応しています。
心室が収縮し、血液が勢いよく送り出されているときの圧力が「収縮期血圧」つまり上の血圧です。大動脈弁が閉じて、次に収縮するまで心室が拡張して血液を満たしているときの圧力が「拡張期血圧」つまり下の血圧です。
   
◇体液
体液とは、血液・リンパ・間質液(組織液)で、身体内の液体成分のことをいいます。
体液には、生体の恒常性(ホメオスターシス)を維持する働きがあります。
体重の約60%を占め、細胞内にある(細胞内液)約40%と、細胞外にある(細胞外液)約20%に分けられます。
細胞外液には血液と間質液とがあります。
間質液は、血液から漏出して組織間にでたものです。
リンパ液は、間質液がリンパ管内に流れ込んだものです。
体液に含まれている物質には、電解質(ナトリウム・カリウム・カルシウムなど)と非電解質(ブドウ糖・タンパク質の分解産物・尿素・クレアチニンなど)があります。
水は、おもに口から体内へ入り、食道、胃を通って腸に達したあと、腸壁で吸収されて血液中に入り、血漿に加わります。

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